院長ご挨拶

医師の略歴

  • 大瀧隆博(おおたきたかひろ)
  • 京都府舞鶴市出身
  • 島根大学医学部卒業

当クリニックホームページをご覧頂きありがとうございます。
平成22年6月に開院した当クリニックは、地域の皆様と共に歩みを進めてまいりました。地域における整形外科のニーズは多く、少しでもそのご要望に応えたいという想いから、医院を医療法人化し、京橋駅前に分院を開設、その後、吹田市千里山・阪神尼崎・吹田市山田南・豊中の各地に分院を開院し、多くの患者様にご利用頂いております。

整形外科大瀧隆博医師

開院前、私は大阪市立大学医学部の関連病院にて執務しており、手術執刀を含め数多くの経験を積んできました。そこで培った技術や経験を、都島や開設している分院の地域医療に活かしていきたいという開院時の想いは今も変わりません。

当院には、数多くのリハビリスタッフが在籍しており、柔道整復師の資格を持っている資格者が医師の監督の下で指示されたリハビリを行うというユニークなシステムを取っております。また、生薬・エキス剤を取り入れた漢方治療も積極的に行っており、最新の西洋医学と東洋医学の長所をそれぞれ活かし、患者様の健康生活を応援していきたいと考えております。

医師として病状を診断し治療を行うことは当然に大切ではありますが、私は、誤解を恐れず申し上げるならば「痛みと共生しながらも幸せである心と身体」であることも大切だと考えています。
和らがない痛みもあります。しつこい症状にうんざりなさることもあるでしょう。もちろん、我々はそれを緩和させるためにあらゆる努力を致します。
しかし、一方では「痛みがあっても幸せに生きていける」ということはどういうことなのだろうか、このことを常に自問し、病気だけでなく患者様お一人おひとりと真剣に向き合いながら、身体だけでなく心も健やかな状態にして差し上げられるような医師であり、医療機関でありたいと考えております。

患者様からお礼のお言葉を頂戴することも少なくありませんが「病気になってよかった。先生と会えたから」と仰って頂くことがあります。医師としてこんなに嬉しい言葉はありません。我々は、都島の地域に根ざした医療機関として、これからも研鑽を重ね、お越しになる患者様のお役に立てるよう励んでまいります。

医者になろうと決めた日

私は、自分が病気になったことがきっかけで医者になろうと決めました。
それは、高校2年生の時のことです。ある日突然血尿がでて、慌てて町の診療所に行きました。しかし、そこでは検査できないということで、大きな病院へ行き、泌尿器科で膀胱鏡の検査をしました。
当時は今のように情報収集が便利にできる時代ではなく、高校生だった私は「自分はどうなるんだろう」という漠然とした大きな不安を抱いて、病院の廊下で自分の番を待っていました。
その時でした。私の目の前を、医師と看護師が「晩御飯食べに行こう」という話をしながら楽しそうに通り過ぎて行ったのです。

私は、その時失望と嫌悪が入り混じった複雑な気持ちになりました。その日の帰路、私は「医者になろう」と心に決めました。

諦めきれなかった「自分がなるんだ」という想い

とはいえ、それまで私は大学に行く気さえなかった普通の高校生でした。その日を境に猛勉強を始めましたが、現役時代に医学部に合格することはできませんでした。広島大学の理学部にはなんとか合格することができ、周囲からはそのまま進学するよう勧められたのも事実です。しかし、私は大学に行くために勉強したきたのではない、医者になるためにここまできたんだと自分を顧み、浪人することを選択しました。
2年浪人した後のセンター試験直後、当時通っていた京都の予備校の寮で、阪神大震災に被災しました。センター試験の結果はあまり良くはありませんでしたが、震災で改めて感じた生きていることへの感謝の想いで開き直って二次試験を受けることができ、島根医大に合格、自分にとっての理想の医師を目指すスタート地点に立つことができました。

大阪市立大学医学部付属病院での経験

大学卒業後、大阪市立大学医学部付属病院の外科に勤務しました。手術を執刀し、多くの症例にかかわるほか、カンファレンスを通じて総合診療の大切さを感じるようになりました。

一方、その頃、整骨院の数が爆発的に増えているという話を耳にし、実際町を歩くと数多くの整骨院を目にするようになりました。その理由を私なりに考えたところ、整形外科の絶対数が少なく、また、リハビリテーションに力を入れている整形外科もないために、整形外科医の治療と診断に代えて、整骨院の施術を受けているではないかという結論に行きつきました。

そこで、私は大学病院時代の経験を活かし、総合診療的な視座を持ち、診断・治療・リハビリテーションを一括して行うことのできる整形外科クリニックを開業しようと決断しました。

開院から現在まで

開院から4年、地域の皆様からご支持をいただき、より品質の高い診断と治療を多くの皆様へご提供することができるよう、職員一同毎日真摯に執務しております。都島で多くの皆様にご支持いただけたことで、医療法人化し京橋に分院を開設。スタッフ数は20名を超え、医師2名と看護師・柔道整復師・放射線技師が診断と治療・施術にあたっています。
また、スタッフが増えて体制が整ってきたことから、今年5月より念願の訪問診療を開始いたしました。より地域に根差し、高齢者の方々やお身体の事情で通院が難しい皆様にクリニックで行う診断や治療と同じ水準の医療サービスをご提供しております。

今後に向けて

当クリニックでは、今後、地域の整形外科(町医者)として、気軽にご相談いただけるクリニックであり続けられるよう、さらに研鑽を積んで、皆様のより良い健康生活を応援いたします。
同時に、交通事故や訪問診療などでお困りの皆様に対しては、事案に応じて的確かつ柔軟に対応し、品質の高い医療サービスをご提供いたします。